ヨットの事を考える評議会


by Takatsuki_K
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ロイヤル・セランゴール・ヨットクラブにて

マレーシアに住むようになって、ほぼ3年。
北西部にある海辺のリゾート地ランカウイやモンスーンカップが行われる北東部のクアラトレンガヌには取材に行きましたし、南西部にあるポートディクソンにも何度か遊びに行ったけどいいマリーナを発見。
さてそうなると、今住んでいるクアラルンプール(KL)近郊のポートクランなんて大きな商業港なので、ヨットに乗る海面としてはたいしたこと無いんだろうなぁとタカをくくっていたわけ。

このあたりを説明するには、まず、KLというのはマレーシアの中でどういう位置づけの街なのか? なぜそこに住んでいるのか? いやいや、マレーシアというのはどういう国なのか? タイやシンガポール、インドネシアと比べてどうなのか? そこいらからまず説明しないとピンと来ないかもしれませんが、長くなるのでそれはまた別の機会に。

我が家はKL都心部から車で15分くらいの郊外にあります。そこからさらに車で1時間ほど走るとポートクラン(クラン港)に着きます。
聞いたことない港だと思いますが、マレーシア最大の商業港で、2008年度のコンテナ取扱量では世界第15位。24位の東京港と30位の横浜港を合計しても、まだクランの方が多いのです。

となると、ヨットに乗るにはいかがなものか?
ヨットクラブはあるようなので、引越し早々車で行ってみたわけ。やっぱヨット環境は気になるので。
地図を見ながらうろうろするも到達できず。周辺は倉庫街みたいな殺伐とした感じだったので、一生懸命探すほどのこともないやな、と諦めてしまったのです。

大きな商業港とヨットとは相性が悪い。
……と思い込んでいたのです。

で、今年のチャイニーズニューイヤー。毎年この時期はみなさん遠出するので、KLでは道路がガラガラになり、あてのないドライブすると気持いい。
で、「そうそう」と改めてヨットクラブを探してみたわけ。
あ、いや、うちのカミさんが、「行ってみようぜ」と言い出したんだった。

ありました。ロイヤルセランゴールヨットクラブ(RSYC)。ひっそりとしてなんだか工場の入口みたいなゲートを入ると海に面して立派なクラブハウスがあり、これがかなりいい感じ。
南国らしくオープンタイプ(壁がない)のレストランは落ち着いた雰囲気で、これまで海外のいろんなヨットクラブに行ってきましたが、かなり上の部類だと思われます。
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ここでちょっと、「ヨットクラブとは何か?」について考えてしまうのですが、これまでいくつかのヨットクラブを取材して、返ってきた答えはみな、
「ヨットクラブの目的は、ヨットレースを主催すること」
というものでした。
クラブハウスでビールを飲む、なんてのはオマケということなのでしょう。

で、こちら、RSYCも毎週レースをやってます。
ワンデザイン(プラトー)とIRCのクルーザー/レーサーに分けて交互に、毎週です。こってりしてる。
こちらでは、普通のクルーザー/レーサーをKEELBOATと呼んでいるようです。プラトーもキールボートなんですけどね。こっちじゃワンデザインと呼ばれて区別されてます。この辺ちょっとややこしい。


ということで、ワタシもKEELBOATクラスのレースに出てみることに。

ほぼ毎日、午後からシーブリーズが来るようで、ヨットクラブへの集合は12時頃。スタートは1時30分くらいと、のんびりした日程です。
これでも、一年を通じて7時過ぎてもまだ明るいので、たっぷり3レースこなせます。

クラブハウスは河口部にあるのですが、そこから外に出て、といっても沖側に大きな島があるので、レース海面は四方を陸に囲まれており、波は無し。

1レグは1マイルくらいしかとれないのですが、小型艇にはこれで十分。航路ブイも使ってレースコースは全部で30通りくらいありカードになって束ねてあります。
スタート前に本部船から「B-3」とか「D-2」とかフラッグが揚がりコースを通知。

で、レース海面には錨泊中の貨物船あり、地形の影響で風は振れるは息はするわ潮の流れは複雑だわ、で、コースも複雑ときているのできわめてゲーム性の高いレースとなります。

本部船を仕切るのがクラブのGMジョン・ファーガソン。
この人がその日の風向風速に合わせて的確にコースを設定。部下のあんちゃん達もキビキビ動いてレースは遅滞なく進行していきます。
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マークボートのあんちゃん。スタッフはみなヨットクラブに雇われている人達なので、「運営を引き受けてくれる人がいない」、なんて心配は無用


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こちらは、クラブのGMでレース委員長のジョン・ファーガソン
鉛筆からタコ糸たらして風向測ってます


いやー、こりゃ楽しい。
ワタクシ、今年はRSYCでヨットレースを楽しむことにしました。
で、ヨットクラブとは何か? ヨットクラブにはどういう機能が必要なのか? なんてことも考えてみたいと思います。

    ★     ★    ★

なんて書いていたら、スキッパーから連絡が。「来週は一人こられなくなったのでカミさん連れてきてくれ」とのこと。
カミさん、『クルーワーク虎の巻』読んでただいま勉強中。
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by Takatsuki_K | 2010-03-30 09:01 | ヨットレースを考える