怒鳴られたら、どーするか?
2010年 04月 27日
届くの時間かかるんですよ。
5月号の『行列のできる ヨット、ボートよろず相談所』は、
質問:セーリングを始めて日が浅いけれど、レースに参加しても大丈夫ですか?
ふむふむ、良い質問です。
日本の沿岸でクルージングっていったって、行き先限られているし。ヨットレースを楽しむことが、ヨットを長く楽しむ基本になろうかと思うのですよ。
1970年代の日本ヨット界第一期黄金時代を思い出してみても、ヨットレースが盛んだったわけで。ほとんどの人はレースに出ていたというイメージ。
ところが、フリート全体のレベルが上がるに連れて、初心者を排除するような雰囲気ができていったように思うわけです。バリバリのレーサーじゃなきゃ出てくるな、みたいな。
主催者側では初心者用のオープンレースにも力を入れてはいたんだけど、どうもパッとしないままに、尻すぼみで。
これ、初心者向けのレースとその上のレベルのレースを繋ぐ道が無かったということなのかもしれない。
ともあれ、
「初めてのレース」
このあたりに、日本のヨット界を盛り上げるキーがあるに違いなく、その意味で、この記事は非常に意義があるなぁと思ったのです。
まあ、これまでKAZI誌でもこのての特集は何度もやっているわけですが、ここで改めて最も重要なポイントは何かと考えてみます。
ワタシ思うに、
初めてのレースでは優勝しようと思っている人などいないと思うので、
「嫌な目に会わないようにする」
というのが肝要かと。
では、具体的にどうすれば嫌な目に遭わないのか?
まずは、衝突は避けたい。怒鳴られるのも嫌だ。
となると、最も困るのがスタートですよね。
で、ついつい無理せずかなり遠慮がちのスタートになってしまう。
ところが、ヨットレースで最も重要なのがスタートなわけで、ここで逃げ腰だともうその後はビリッカス決定。ただでさえ艇速が無いにもかかわらず消極的なスタートでは、「ヨットレースなんかおもしろくもなんともない」という感想をもって初戦を終えるということになりかねない。
となると、やっぱりここは事前にスタートの練習をしておくべき。……と戸谷さんも記事の中で書いてますが、さすがに鋭い指摘です。
海上には目印となるブイはいくらでもあるので、時間に会わせてラインに近づきラインを切る練習を繰り返す。
当然ながらタックやジャイブもすることになるわけで、タッキング後の加速はどの程度なのか? ジャイビングの際の回転半径は? で、今の場所からスタートラインまで何秒で戻れるか。
普段ただ単に走っている時にはあまり意識しなかったことがいろいろ学べるはずで、こうしたボートコントロールはレース以外でも必ず役に立つはずです。
そして本番。
これは主催者側にお願いしたいのですが、初心者向けのレースだからこそ、きちんと風向にスクウェアな十分な長さのラインを設定していただきたいものであります。
変則的なスタートラインだと、よけい難しくなってしまうので。
で、問題は怒鳴ってくる奴。
いるんですよねぇ、これが。
初心者向けのレースでやたら怒鳴ってくるような奴は、たいていヘタクソなので無視。あるいは、こっちも「牛丼一丁!!」とか怒鳴り返してやると、すっきりするんじゃないでしょうか。
さ、話は変わって、29日の昼には沖縄東海レースのスタートです。
レースの模様は、沖縄レースのホームページにトラッキングあり。
あるいは、Twitterでも観戦しちゃうもんね。