ヨットの事を考える評議会


by Takatsuki_K
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錨泊日記

KAZI5月号の『よろず相談所』、テーマは、
「30ftクルージング艇のメインアンカーは、どんな種類がベスト?」

聞かれてないけど、答えちゃおう。
ニュージーランドで乗っていたのは木造の34ft。
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買ったときにはすでに船齢16年だっけ? 忘れたけどかなり古い中古艇だったが、元々付いてきたメインアンカーは7.5kgのブルースアンカーだった。34ft艇としては一回り小さいサイズだと思うけど、通常はこれで十分だった。さすがにニュージーランドのセーラーが長年乗り回しアンカリングしまくったうえで「これで十分」としたサイズだったということか。

アンカーはステムのアンカーローラーにセットしっぱなしではなく、バウのロッカーに収納していた。というかこのロッカーに入るギリギリサイズが7.5キロだったということなのかもしれないけど。
チェーンとロープは繋ぎっぱなしで使う度にロッカーから出すわけだけど、7.5kgのブルースならバウパルピットの間を通るのでそのままレッコすればいい。パルピットの上からとなると、チェーンかロープを繋ぎ直さなくてはならないので、やっぱりかなりめんどくさくなるはすだ。

アンカーは一回り小さい分、チェーンは10メートル。
大きなアンカーより長いチェーンの方がかさばらないので、どっちかといったらチェーンを長めに、という発想か。
日本の沿岸クルージング艇って、チェーン短いですよね。

魚探を使って水深を測りながら、5メートルからできれば3メートルくらいの浅場まで進んでアンカーレッコ。
水深3メートルならチェーン10メートルでも3倍のスコープでフルチェーンということになる。まあ5倍位出してセット完了。

このあたり、入り江に自艇1艇なら好きなようにできるけど、他艇もいるとスコープを長くすればいいというものでもない。周辺の艇と同じくらいにしとかないと風が変わってふれ回ったときに艇間の距離が変わってしまう。
隣艇がどのくらいアンカーラインを出しているかは、ラインの角度を見るとだいたい分かる。
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これ、似たようなヨット同士だとまだいいんだけど、フルチェーンの大型艇が隣にいると、スイングする距離が違うのでちと困る。
かといって、間を広く空けてると後から他艇が割り込んできてよけい狭くなったりして。

走錨するかどうかより、そのあたりの駆け引きの方が難しいかも。

強風時は、これに15キロのCQRタイプを2連で繋げてレッコしていた。それでも滑るときは滑る。ここでも肝心なのは場所取りですな。
野本先生が良く紹介していた逆八の字に2本のアンカーを打つ方法は、他艇が近くにいるとできないんですよね。だからやったことはありません。

そうそう、風の強弱でバウが8の字に振れているということはアンカーが効いているということです。滑り始めるとバウは斜めになったままになる。走錨しているか否か、周りの景色を見るだけだと意外と分かりにくいので、こんなのも豆知識としてどうぞ。

抜錨時、電動ウインドラス無しはちょっと考えられないなぁ。
古い木造艇なのに、電動ウインドラスは付いていた。7年乗ったけど、一度も壊れていない。見た目かなりオンボロで、ドラムにはチェーンが咬む溝はない。が、チェーンもロープと同じように、ドラムに巻き付けただけで巻き込めるので問題なし。
無駄な物は一切無いのに、電動ウインドラスは付いているというあたり、前のオーナーは分かってらっしゃるという感じ。
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以上、昔の話ですいません。
日本はゴールデンウイーク。クルージングに行っている方も多いかな。錨泊をお楽しみ下さい。

わたし? 最近、クルージングしてないなぁ。
レース中に風が無くなってアンカリングはしたけど。
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by Takatsuki_K | 2011-05-03 18:18 | 外洋航海