上か下か、それが問題だ
2011年 12月 20日
風邪か? なんかのアレルギーみたいなんだけど。
ま、寝てたら直った。
日本に行ってたときの疲れかなぁ。歳ですからね、無理はできません。
その間、VORの方はまったく見て無くて、ようやく見るの再開したけど……よく分かんない。
まだまだ先は長いので、ここでのポジションから、順位をどうこう言われてもねぇ。順番なんて分からないですよねぇ。
とにかく、情報はズンズン更新されておりますが、ズンズンすぎてなんかもうちょっとアッサリまとめたページも作ってもらえんでしょうか? VORの広報さま。
オマエが書け? そうですね。頑張ります。明日から。
と、そこへ、『KAZI』の1月号が届く。ハイ、遅れてくるんです。うち、赤道直下なもんで。
なになに、創刊80周年ですか。
で、編集長が替わり、大幅リニューアル。
ああ、ワタシの連載、打ち切られなくて良かった。
ようし、心を入れ替えて、張り切って書いていこう、、っと。
それにしても80年って、長いですよね。
で、創刊号から横書きだったのか。あの時代に、珍しかったんじゃないですかね? 今でも、新聞も雑誌もだいたい縦書き。同じ舵社から出ている『ボート倶楽部』もかつての『クルージングワールド』も縦書き。
数字やアルファベットが良く出てくるので、横書きの方が書きやすいんですよね、こちらとしても。
全部縦書きだと、このへん結構やりにくいんだろうなぁ、と思って改めて『ボート倶楽部』見ると、カコミの部分とかは横書きなんですね。横書き率結構高い。
対して、『KAZI』の方には、縦書き部分はほとんど無し。
こういうレイアウトって、いろんな法則があったりして難しいんだろうなぁ。
ちなみに、舵社の『HELM』誌も横書きでしたね。
さて、『KAZI』の場合、文章が横書きということはですよ、左綴じで、ページは左から右へと進むわけ。
縦書きなら、右綴じで、右上から左下に目線は移動するわけですが、横書きの場合、左上から右下へと目線が移動するように、書く。
ワタシの『虎の巻』シリーズや今書いている『ヨット百科』などはイラストが多く、どちらかというとマンガを描いているような感じなんです。マンガ描いたことないけど。
つまり、横書きで左綴じなので、左上から右下に目線が移動するようにと思ってイラストを配置しているんです。
ところが、その原則とは別に、ページの上が風上になるようにという原則も勝手に採用して描いてたんですよね。
ページの上を風上にすると、たとえばタッキングなんかこうなっちゃうわけ。
1コマ毎にキャプション入れるとすると、読者は下から上に読み進まなければならない。
まあ、ヨットが進んでいる方向は一目で分かると思うので、黙っていても下から上に読んで貰えるかなとこのように風上を上にして描いてました。
不自然な場合は、1コマ毎に番号入れたこともあったっけ。それもなんだか番号が不自然に浮いちゃうような気がして最近は番号も振ってない。
とにかく、このように風上基準で描いてきたんですけど、やっぱりこういうのも、左上から右下へという原則通りに並べるべきかなぁと、今月号の「創刊80年の航跡」を読んでいてふと思ったのであります。いやまあ、横書きから連想して。
左上から右下へという原則に沿うなら、こう。
これなら、キャプションつけたとしても、左上から、右下、下、右、右と順に目で追っていけるわけで。
次はこれでいってみようかなと。創刊80周年、誌面一新ですから。
これまで、なんでページの上を風上にしたかったのか? なんでその方が落ち着くのか? 不明。
自分自身の中にある海の上のイメージなのかも。
これは、ワタシ一人のことではなく、結構みなさん同じじゃないですか?
たとえば、「右海面」といえば、風上を上にして右側の海面ですよね。ダウンウインドで走っているときは自艇の進行方向に対して左側になるのが「右海面」ですよね?
その感覚からすると、やっぱり上の2枚目のイラストはおかしいことになる。
うーむ、上か下か、それが問題だ。
もうちょっと悩んでみよう。
日本の漫画って、吹き出しの中のセリフは縦書きで、右綴じ。
コマは右上から左下に読み進む。
英語のマンガ(アメコミ)なんかだと、吹き出しの中は当然ながら横書きで、左綴じ。左上から右下に読み進む。
と、異なるので、日本の漫画を英語版にして出版するのは、そうそう簡単なことでは無いようです。