ヨットの事を考える評議会


by Takatsuki_K
カレンダー

2009年 02月 19日 ( 1 )

だいぶ前のことですが、ある自治体から依頼されて、ニュージーランドのヨットクラブの実体調査をした事があります。

ニュージーランドには、日本のJSAFにあたるYachting New Zealand(当時はニュージーランドヨッティングという名前だったかも?)があって、国中のヨットクラブがクラブ単位で所属していました。
すべてのクラブが所属、というか、Yachting New Zealandに所属していない所はヨットクラブではないって感じ。

このように、本来、ヨットクラブ単位で各国協会(日本ではJSAF)に加盟するのが普通で、それを想定してRRSも書かれているのではないでしょうか。

ところが我が国では、JSAF統合時には欧米型のヨットクラブがあまり発達していませんでした。
そこで、NORCの各支部が、外洋加盟団体としてJSAFに加盟するという形をとったのでしょう。

ところが、ちょうどその頃から、日本でも欧米型のヨットクラブが盛んになり、ヨットクラブ単位でクラブレースが頻繁に開かれるようになります。
外洋加盟団体を構成しているメンバーの多くは、それぞれヨットクラブにも所属しているわけで、実際の活動はヨットクラブで、というケースが多くなっていきます。

しかし、JSAFに加盟している団体でなければヨットレースの主催団体になることができません。

そこで、外洋加盟団体に頼んで共同主催という形をとってもらうか、外洋加盟団体の中のフリートレースとするか。この場合、XX外洋加盟団体YYフリートといっても、YYヨットクラブとイコールの存在でもないのでヤヤコシイ。
あるいは、モグリでこコソコソやるか、

で、いっそヨットクラブとして特別加盟団体となるか。
……これが一番クリアなのですが、特別加盟団体となるヨットクラブが増えていくと、構成員やレース主催等の活動内容が被る外洋加盟団体の役割はどうなるのか?

で、ジャパンカップ。
『JSAF運営規則』によれば、--------------
第5条(3)ジャパンカップ主催団体
外洋加盟団体が(また、別に主催団体がある場合には共同して)実行委員会を組織し、その運営に当たる。
----------------------------------------
となっていて、運営実体が曖昧になってきている外洋加盟団体が組織する決まりになっています。

外洋加盟団体がヨットクラブの集合体として機能している地域では比較的話をまとめやすいが、そうでない地域では実行委員会を組織するのも困難になる。

……と、このあたりが、ジャパンカップがモジャモジャしている大きな要因になっており、外洋加盟団体の位置づけの曖昧さゆえ、クラブレースの一つ上の興奮である、選手権試合が成立しない、大きな要因にもなっているのではなかろうかと推測します。
[PR]
by Takatsuki_K | 2009-02-19 12:51 | ヨットレースを考える