ヨットの事を考える評議会


by Takatsuki_K
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2010年 09月 28日 ( 1 )

シーマンシップ

KAZI誌10月号読みました。
今頃? と思われるかもしれませんが、家に届くまで時間がかかるんです。で、ちょっと話題に乗り遅れるのであります。

10月号は「特集:シーマンシップの真実」
こんな大きなタイトルの冒頭コラムを任されたワタシ。

特集の中で、福永昭氏が舵軸が折れたときの対処について語っていらしゃいますが、これだけでも大変面白いテーマで、その部分だけを膨らませて様々な対処方法とその経験談を書き込んでいけば2頁はいけるだろうし。ロープワークは数々あれどどこまで知っていればいいのか? やっぱスプライスとかもできるようになるべき? みたいな、具体的な記事が後に続くんだと思って冒頭のコラムでは「シーマンシップ」という言葉の意味するところは何なのだろうか? という前フリのつもりで書いちゃったんです。
ちょっと的を外してましたね。すいません。

まあ、大きなテーマです。

その中で、「レース派はシーマンシップに欠けている」と思われているらしい、というのも初めて知りました。
そうか、そうだったんだぁ。
結構広域なシーマンシップがないと、レース艇のクルーは務まらないと思うんですけど。そうは思われていないもよう。頑張ろう、レース艇のクルー諸君。オレも。

   ※    ※    ※

だいぶ前の事になりますが、知り合いのヨット業者から連絡があり、
「ある人の息子がシングルハンドで太平洋横断をする。親も本人もヨット経験はほとんど無いので、出航までの間コーチをし最終的に一人で太平洋横断が可能かどうか判断してやって欲しい」という依頼がありました。

これなんかも、まさに「シーマンシップ」ですよね。この子に太平洋単独横断に足るだけのシーマンシップがあるのか否か。そんな重大なこと、ワタシに判断できるわけない。恐れ多いですよ。
そこで、
「太平洋横断が可能かどうか、自分自身で判断できないということ自体、太平洋横断の資格が無いということなのでは?」
として、お断りしたんだけど、
「そこをなんとか。とりあえず、一度会って話だけでも聞いてくれないか」
ということで、一度だけならと行くことにしたわけ。日当くれるというし。

ご両親が出てきて、「息子をよろしく」とか言われるのかと思ったら本人一人。借り物である30ft艇ですでに寝泊まりしているらしい。
狭いヨットの中で、子どもと二人。向こうから何か質問してくるわけでもなく、こちらから何を話して良いのかもよくわからず。

キャビンの中には食べかけのリンゴが転がっていたりと、やけにちらかっていたので、まずは掃除をすることに。
「掃除の仕方が分からない」というので、搭載している荷物を全部桟橋に出し床板も全部剥がしてヨットを丸裸にし、ビルジを汲んで雑巾がけをする。

この特集記事のなかでも、白石康次郎氏が「掃除の徹底はシーマンシップの基礎」といっているけど、まさにそれ。荷物を全部降ろして床板を剥がすことで、普段目に付かないところにまで目が届くというわけ。どこにシーコックがあってどういう風に配管されているのかとか、ありゃこんなところにひび割れが、とか、いろんな発見があるはず。

……と、そんなことしていたら1日は終わってしまった。
結局やったのは掃除だけというのが気に入らなかったのか、
「もう来なくていい」
と連絡があってお役ご免。つか、最初から続けるつもりは無かったんですけど。

シーマンシップの奥は深いですね。
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by Takatsuki_K | 2010-09-28 12:03 | 個人的な話