ヨットの事を考える評議会


by Takatsuki_K
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マラッカ海峡で大混戦となっていたVORフリートですが、昨夜遅く<青テレ>がトップでフィニッシュ。

わずか17分後には<プーマ>がフィニッシュ。1分47秒後に<エリ3号>、40秒後に<エリ4号>と、大激戦だったようです。

「風速20ノットから無風まで。商船は後から後から通るし、タグボートをジグザグに避けたり、漁網を避けたり。最後の50マイルはほんとすごかった」と<青テレ>のバウワー・ベッキン。この方、よく<シーホーク>とか乗っていましたよね。

<プーマ>のケン・リードも、
「こんなの初めての体験。この10日間はとにかくキツかった。寝食を忘れて……つーか、すべてを消耗し出し切った。で、フィニッシュ。なんたって、全艇、艇速は同じだから、もう誰も休む事なんてできないんだから。」
ですと。
1位を逃したというより、2位まで上がったと表現した方がいい展開だったので、満足しているもよう。
ケンは「艇速は同じ」って言ってますが、どうも<青テレ>が軽風で速いのは事実ではなかろうかと思われます。

インド、コーチンで、日本の某E艇オーナーから「オーパスワン」という高級ワインをプレゼントされたケン・リード。
「おっしゃ、これ積んでいってクリスマスにみんなで飲むんだ」
といってましたが、クリスマス前に着いちゃいましたね。

このレース。将棋というより麻雀要素が高かったといえると思うのですが、レーサー達は将棋を好むのか麻雀を好むのか、聞いてみたいところです。1月10日のインポートレースは見に行こうと思っているので、直接聞いてみよう。

で、将棋はチェスでいいと思うんだけど、麻雀的なゲームってあちらでいうと何があるだろう。
VORの公式HPでは「ラスベガス」という表現がされているけど、ルーレットやポーカーともちと違う。もっと腕の差が出るのですよね。
考えてみると、麻雀って、すごいゲームです。
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by Takatsuki_K | 2008-12-23 10:45 | ボルボ・オーシャンレース
見てます? VOR。もちろん、Webで。
http://www.volvooceanrace.org/

現在総合ポイントトップのトーベン・グラエル<エリ4号>がこのレグもあっさり征するのかと思いきや、マラッカ海峡に入ってドツボにハマリ大きく後退。

前回は壊れた船を放棄して命からがら生還するという屈辱を味わったバウワー・ベッキンの<青テレ>がトップに。<エリ3号><プーマ>がこれを追い、なんとか追いついてきた<エリ4号>も含めて4艇がデットヒートを展開しています。
いやー、これはすごい。シビレルだろうなぁ、艇上。

現在我が家の沖合を通過中。すでに北東モンスーンの季節に入ってはおりますが、マレー半島西海岸では、日中は南西からのシーブリーズがあり、その間は無風になっていると思われます。日本のパールレースと似たようなコンディションと言ったらいいでしょうか。

VO70という、限定規格級のヨットを使って、着順勝負の将棋的要素を強めているVORですが、この海域ではやはり麻雀レースになっているようです。

やっぱり、外洋レースは麻雀なんだなぁ、と、この前のマッチレースイベント「モンスーンカップ」と見比べて、思います。
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by Takatsuki_K | 2008-12-22 10:22 | ボルボ・オーシャンレース
インドから帰ってきました。
プロスポーツとしてのヨット競技というものを考えさせられました。肯定的な意味でです。

アジアに寄るのに、なんで日本に来ないのよ、とお嘆きの方もいらっしゃると思いますが、インド→シンガポール→青島で良かったんじゃないでしょうか。
いや、インド→マレーシア→青島の方がマーケティング的には良かったんじゃないかなぁとは思いましたが。

特に、エリクソン、プーマ、はキャンペーンとしてはかなり効果が上がっていると思います。
インドのストップオーバーでは、この2週間で80万人がボルボ・ビレッジを訪れたといいます。
80万人の2割りにあたる16万人が、エリクソンの携帯電話買って、1台2万円の粗利として、32億円ですぞ。……って、取らぬタヌキですか。

それだけに、スキッパーのプレッシャーは相当のもののようです。
なんたって、優勝するとかしないとかの前に、早々と船を壊してリタイアって訳にはいかないわけですから。

現在フリートはスマトラ島北端のスコアリングポイント目指して苦戦中。

スタート前に、<プーマ>のケン・リードは、
「風を求めて北上する作戦」
と言ってましたが、まさにそんな感じで北上し、細かいタッキングを繰り返してジタバタした模様。あの船、タッキングするたびにいろんなものを左右に積み替えるので、えらく大変なんだそうな。

で、結局北を諦めて南に下った所で<エリ4号>が前をクロスして北へ。
おお、こういうので、この後、北からズコーンといかれちゃうと、キツイですよね。どうなるのか。

このレグ、この後マラッカ海峡を通ります。
海賊の事を心配している家族もいるようですが、スキッパーはインドネシア海軍を心配しているもよう。
なんでも、理由もなく船を止めて、賄賂を要求するらしい。
賄賂くらい払うから、船を止めるのはやめてくれって感じ。

まあ、みなさん、マレーシア側を通ると思いますが。
「海賊がヨットを襲ったなんて話、聞いた事ないってみんな言ってたよ」
「だよね」
「だいたいチミら現金持ってないし」
「金めの物って、ケブラーセールくらいのもんだしね」
「ケブラー欲しがる海賊なんて聞いた事ないよね」
なんて話をしていました。

一番気を遣うのは、貨物船との衝突かも。
これまでのレグでも、何度か貨物船と遭っているようです。
一度は船尾すれすれをディップして交わした、との事。
あの爆走するVO70が、船尾を交わしていったって、貨物船の人もたまげたでしょうね。
何度もケンと一緒に乗っていますが、彼がディップする時の気合いはすごいですよ。これでもかってほど、ギリギリ通りますから。
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by Takatsuki_K | 2008-12-18 11:54 | ボルボ・オーシャンレース

モンスーンカップ、閉幕

モンスーンカップから帰ってきました。
マレーシア予選、アジア予選、は微風に終始したようですが、モンスーンカップ後半はその名の通りモンスーンが吹きつのり、すばらしいマッチが続きました。

結果はご承知のようにピーター・ギルモアが優勝。
昨年は、決勝でイアン・ウイリアムスに破れ、今年はあまりマッチレース自体に出場していなかったギルモア。
おまけにモンスーンカップでは大会アドバイザーとしての仕事もあり、レースの方に集中するのが大変だったようです。
潮に流されて本部船のアンカーラインに引っかかる事2回。あげくは、エントリーの際、よそ見していてリミットマークに接触するなど、信じられないミスを連発。
ラウンドロビンは8位ギリギリで通過し、クオーター・ファイナルは若手のコールと2-2のタイまでもつれ、最後はペナルティーを貰った状態でのフィニッシュで、絶体絶命かと思いきや、フィニッシュマーク2艇身ゾーンでペナルティーをとりかえし逆転。……と、壮絶な勝ち上がり方。
いやー、ドラマチック。
さすがです。
早福、谷地の2名の「水夫」も元気でしたよ。
いや、途中ポテトサラダにあたって下痢したって言ってたっけ。

詳しくは、公式ホームページをご覧下さい。
http://www.monsooncup.com.my/
下痢の事は書いてないですけど。

ワタシとしては、昨年に続いて2回目のモンスーンカップ観戦ですが、この盛り上がりをどう表現して良いか難しいです。
とにかく、すごいんですから。
ヨットレースが盛んという訳ではないマレーシアの、それもかなり外れにある一地方都市で行われるこの大会ですが、湾内いっぱいを使ったレース海面。それをすべて見渡せる建物の3階がメディアセンターになっており、テレビでも完全中継。オンボードカメラにGPSを使ったバーチャルアイの3D画像。それにピーター・モンゴメリーの実況がのって、館内各所に設置されたモニターから流れます。
目の前の生状況とモニターでの実況をキョロキョロ見比べながら、もう、マッチレース観戦には最強です。

海水の色が茶色いのが玉に瑕ですが、これ、河口部に位置する為にしょうがない。別に汚染している訳ではないのです。
このところ続いた大雨で川の流れが速く、レース海面右側を支配。シフティーな風と相まって、艇のコントロールが難しいようで、ペナルティーも多く、若い選手は特に激しい生き残りをかけた荒々しい展開となり、大きな衝突もありました。
「マッチレースは海の格闘技」なんて使い古された言葉ですが、これ、まさに格闘技でした。

正直、アメリカズカップより面白い。
アメリカズカップには「艇の開発」という要素があり、ここが面白いといえば面白いのかもしれませんが、逆に艇の性能差が出てしまうと一方的な展開になってしまい、マッチレースとしては盛り上がりませんよね。

イーブンな艇を使って、後から後からマッチを行うガチンコ勝負ってやっぱり見ていて面白いです。
ワタシ自身、マッチレースの戦術はあまりよく分かっていないのですが、今回だいぶ勉強することができました。
ここで撮れた画像をうまく編集すれば、マッチレースの戦術解説のビデオができそうなんだけどなぁ。
できたら、買います。誰も造ろうとしていないみたいだけど。

しかし、マッチレースの運営は大変そうですね。
……って、昔やったなぁ。日米親善マッチレースの運営。
あの時は「いやー、成功成功」なんて満足していたけど、今考えると、選手は結構不満タラタラだったのかもなぁ。

さて、明日からインドです。
なぬ~。まだテロの残り火でパキスタンともめている?
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by Takatsuki_K | 2008-12-09 10:05 | ヨットレースを考える