ヨットの事を考える評議会


by Takatsuki_K
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初島ダブルハンドレースが人気である。いや、「人気は衰えない」といった方がいいか。
今年も71艇が出場。すごい勢い。
公式ホームページはこちら

人気の要因はどこにあるのか?

○ダブルハンドなので、クルー集め不要
○手頃な距離
○早朝スタートでなるべく明るい内にフィニッシュできるように、など、参加者側に立った工夫が成されている


といろいろあるんだろうけど、オープンレースであるというところがミソなのか?
つまり、RRSこそ採用されているが、
○独自の安全規則(ISAFの特別規定は無し)
○独自のハンディキャップシステム
○JSAFへの艇登録も必要無し

ということ。

実際、今相模湾で盛んなクラブレースは、だいたいこんな感じなわけで。

となるとですよ。ヨットレースの普及が主な目的であるJSAFが定める様々な規則が、ヨットレース普及の足かせになっているということか?

さて、どう考えたらいいものか?
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by Takatsuki_K | 2010-06-29 09:17 | ヨットレースを考える

何を教えるのか?

浜名湖で中学生ら20人が乗ったカッターボートが転覆、1人が死亡。
痛ましい事故であります。
海の事故というのは、明暗がハッキリ分かれてしまうので悲惨です。

転覆した原因や命を落とすに至った経緯は今後解明されていくのでしょうが、
------------------------------------------
浜名湖ボート事故 指導員同乗せず「船酔いで漕げない」
(前略)
 ボートは午後2時ごろ、沖合に向けて出発。うち1艇のボートの教諭から別のボートの職員に無線で「ひどい船酔いでこれ以上漕げない」と連絡があった。

 県教委の説明では、転覆したボートは漕げなくなっためモーターボートで曳航されている途中に転覆したという。
(後略)
------------------------------------------
なんだそりゃ。
「どんなに苦しくても、自分で漕がないと家には帰れないんだぞ」
ということを教える為の訓練なんじゃないんですかね?

そもそも、中学生18人を乗せて海に出るって、指導者はよっぽどのスキルが無いと無理。ワタシなんかでも、自信無いです。

思えば、大学時代のカッター部は全国レベルの強豪で、同期の連中はそりゃもうゴツイ奴らばかりだったなぁ。なぜか九州出身の奴が多かった。
カッターの練習なんて遠目に見てるとなんてことないようだけど、これがまた相当キツかったみたいで、カッター部の連中は普段教室にいても独特の雰囲気がありましたね。あれが潮気というものか。

人に教えるとなると、さらなるスキルが求められるわけで、今回事故を起こした引率の先生も、当然ながら「自身でカッターを操る訓練」、及び「カッター訓練を指導する訓練」は受けていたんだろうけど。
潮気なんてそうそう身につかんですよ。

この事故を受けて、カッター訓練中止になったらとても残念。ゴツイ指導者になれる人材は探せばいるはずなんだから。制度を改めて続けて欲しい。

以上、最近日本のテレビはほとんど見ていないのですが、的外れな解説が横行しているんだろうなぁと想像するので、思うところを書いてみました。
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by Takatsuki_K | 2010-06-22 16:12 | 外洋航海

過去を振り返ってみる

昨年7月、ツール・ド・フランスを見ていて、うーむ、ヨットもTwitterだよなぁと「twitter促進運動」を始める。

あれから1年かぁ。
いや、このブログを書き始めたのは2年前の2008年5月10日。
「設立趣旨書」
最初は書きたいことがいっぱいあったとみえて、怒濤の更新。
読むのも大変ですが、このあたりが議論のベースなので、是非ご一読を。

とはいえこのブログ、過去に戻って続きを読むのが難しい。カテゴリを追っても、一番新しい記事から表示されてしまうし。
で、もくじ的にまとめてみました。

2008年5月
前に書いた記事、「ニッポンのレーティングを考える」から、論点をまとめてみたのが、こちら、
「論点1 IMSの問題点」
「論点2 ハンディキャップ制度そのものの問題点」
「論点3 レベルレースの存在」
「論点1、2、3、をまとめると、、」

で、とりあえずの結論が、
「じゃあ、いったいどうすればいいのか?」

ヨットレースをいかにして楽しむかという問題なのですが、あれから2年、あまり進捗はないですね。

やっぱり、ワンデザインのキールボートが必要だなぁ。世界を見回せばいろいろあるんだけど、日本には日本の事情があるので、ここは日本独自のワンデザインクラスを作らないと、競技としてのキールボートレースはこの先発展するのが難しいのではなかろうか、という思いに至り。

それでは、日本独自のワンデザインとは?
「ニッポンのワンデザイン」

となったわけ。
これ、記事にしようと思ったまま何もせずに2年が経過しちゃったけど、、、、。


2008年5月の記事一覧はこちら
2008年6月の記事一覧がこちら
つーか、左にある「以前の記事」のメニューからでも進めます。
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by Takatsuki_K | 2010-06-15 09:04 | ヨットレースを考える

すべらない話

もう20年以上も前のことなんですが、油壺から伊東まで行くヨットレースがありました。
今の伊東レースとは別物なのかも。どこの主催だったか、よく覚えていません。

微風でなかなか進まず。横にいた艇が突然セールを降ろして機走に移りリタイアしたようですが、伊東で一泊して現地で大パーティーというイベントだったので、リタイアしたところでどうせ伊東に行かなきゃならず。
あきらめちゃイカンよね。やっぱ。と思っていたら良い風が吹いてきたのでなんとかフィニッシュ。


温泉に浸かって、さてパーティー。
優勝は、すぐ横にいて機走して行っちゃった艇ですと。そりゃ微風の中でエンジン使えば速いよなぁ。
まあ、「伊東で飲む」のが目的みたいなものなので、文句言っても大人気ないし、まあ、こういうイベントなんだろうなぁ、と、ウヒョウヒョ飲み続けることに。

お開きが近くなったところで、突如主催者から、
「皆さん、優勝のXXさんが、実は途中機走したと正直に申告してくれました。フェアプレーの精神に、拍手!!」
と、宣言。
フェアプレーっていうのか? そういうの? と、再び爆笑。
XXさん、頭をかきながら壇上へ。

「ということで、2位の○○さんが繰り上げで優勝です!!」
と、表彰式のやりなおし。

と、壇上に上がった2位の○○さん、
「実は、私も機走しました」
と頭をかきかき、さらなる申し開き。

じゃあ、3位の……、となったところで、もう順位はうやむやに。


まあ、こういうイベントもアリ、ですかね? よくわかんない。

良く、「勝敗は二の次。楽しむことが一番」という意見を聞きますが、その場合、勝負を二の次にして、どうやって楽しむか。イベントの企画はよけい難しくなりそう。
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by Takatsuki_K | 2010-06-08 13:01 | ヨットレースを考える

安全なレース運営とは?

スタートラインは風向と直角に設定され、ここから風上にある次の目的地を目指す。これがスタンダード。
なぜなら、それが最も公平で安全なスタートになるから。
逆にいえば、このスタートラインで公平で安全なスタートが切れるように、ルールは整備されている。(図1)
f0171353_1632653.jpg

ところが、オープンヨットレースなどのお祭り的なコースタルレースやロングレースでは、変則的なスタートラインが設定されることもある。

例えば、下図。
フリーのポートタックでのスタートだと、フリートはかなり混乱する。
f0171353_16323897.jpg

青艇のすぐ風下にいる白艇、さらにその風下の灰色艇団総勢約50艇は、なんとなく秩序を保ってスタートラインに向かってる。

そこに黄色艇が、「スターボー!」の怒鳴り声と共に全速力でベアしながら、艇団に突っ込んでくる。
ポジション(1)~(2)。

確かに黄艇はスターボードタックで、青艇はポートタックなんだけど。
ここでは、
規則16 コース変更
16.1 航路権艇がコースを変更する場合、相手艇に対して避けているためのルームを与えなければならない。
が適用されるはず。

つまり、黄艇はスターボードタックの航路権艇であるが、自らコース変更して艇団の風上に割り込もうとしているわけだから、青艇にルームを与えなければならない。

青艇は真っ直ぐ走っていれば良かったのだが、黄艇の勢いが余りに凄いのでついついベアしてしまった。
ポジション(3)
そして風下側の白艇と衝突。

黄艇は、青艇との衝突直前でジャイブし、悠々とスタートラインを切る。

これ、実際にあったケースです。


このケースでは、幸い怪我人は出ず、白艇はスタンの角があたったようで、損傷は軽微だったもよう。しかし、青艇の土手っ腹には直径50センチほどのクラックが入り、貫通していればそのままレースはリタイアするはめになっていたはず。

青艇はどうすれば良かったのか?

青艇からすれば(1)の段階で左に舵を切ったところで余計黄艇に接近してしまうわけで避けようがない。黄艇はベアしてきているわけで。
黄艇はここで、「ホールド・コース」とでも声をかけてくるならわかるけど、乗員全員が鼻の穴を膨らませて「スターボ!!」と叫びながら全速力で迫ってくるわけで、この場合の「スターボー!」は、「我々は権利艇であるから、オマエが避けろ」という意味ですよね? 

45ftの黄艇にあのまま突っ込まれていたら青艇の損害はさらに絶大なものになっていたはず。怪我人も出たかも。その上、勢いで結局は風下側の白艇にもぶつかっていた可能性もあり。

青艇のヘルムスマンとしては、同行する風下艇との衝突の方がリスクは少ないととっさに思い、右に舵を切ってしまう。そんな心理も理解できる。


変則的なスタートラインはかえってスタートを難しくし、なにより安全が損なわれる。
楽しいはずのヨットレースがスタート前から罵声の嵐になってしまうのも、このての変則的スタートラインのせいともいえるわけで。
これは安全の為なんだ、と、レース主催者は考えてもらいたいなぁ。

前にも書いたけど、試合開始と同時に対戦相手に向かって「バカヤロー」なんて怒鳴り合う競技なんて、プロレスくらいのものですよ。
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by Takatsuki_K | 2010-06-01 16:47 | ヨットレースを考える