号鐘
2010年 02月 02日
搭載していたので、黙って見せれば良かったんだろうけど、
「こんなの必要なんですか?」と忌憚の無い意見を申し上げてみたわけ。
ナマイキな男ですいません。
だって、単なる鐘ですよ。もちろん検定品でなければならず、高価。
「何に使うんですか?」
「視界不良の時に鳴らすように」
「汽笛もあるのに?」
「両方鳴らすように」
とのこと。
検査官はこれで気を悪くしたのかどうか知りませんが、急にヨットを下架しろといいだした。
で、水面に浮かべて乾舷を計測し始める検査官。
デッキの上から身を乗り出してメジャー降ろしたって、アナタ、自分の体重でヨットは沈んでるんですけど。
乾舷がどうだと検査が通らないのか知りませんが、かように船検というのは複雑なのです。
その後、「号鐘」は、
「大きくかつ重たく、設置場所にも困る問題がある上に、実態上もその使用のケースがほとんどなく必要性に疑問が呈示されている」
ということで、長さ20メートル未満の船舶では必要なくなりました。
やっぱ、無駄だったんじゃん。
JCIの見解としては、海上衝突予防法という国際法で決まっているから、ということのようですが、他の国のプレジャーボートで、こんなの義務づけているの聞いたことない。
プレジャーボートに適用しているのが日本だけなのでは?
先週書いた「汽笛」にしても、モーターボートの屋根に付いているのはよく見ますが、ヨットで付いてるの、まず見ないでしょ。ガスボンベが付いたフォグホーンですよね。普通は。
それがなんと、5種、4種と分かれた検定品じゃなきゃダメなんて。
ちなみに、2種汽笛になると、ラッパ径58センチ、全長1メートル以上あるそうな(^_^;) こんなの搭載しろって言われなくてよかったなぁ。
号鐘を無くす案は、日本側からIMO(国際海事機構)に提案して改定されたみたいなんですけど。
他の国では、廃止もなにも、最初から搭載していなかったのではありますまいか。←この辺りは想像。
ともかく、こんな規則、無くなってよかった。
やっぱ、気に入らないことがあったら、言ってみるもんですね。
いや、ワタシが文句つけたから変わったわけではないんだろうけど。
さて、そうなると、近海装備品が気になところ。
そもそもこの話題は、ここから入ったはず。ということで、話の先頭に戻る。
近海で必要になる法定備品。ざっとみたところ、
持運び式双方向無線電話装置
これだな。問題は。
で?
免許、申請費別で35万円。充電式の電池が2万5千円? うひゃー。
懸案だった国際VHFに関しては、やっと大きな前進があったのに、次はこれか?
前に、Takuさんから「閉塞感」という感想が寄せられましたが、まさにそれ。
ドアを開いても開いても、まだ暗闇。って感じですかね。