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ヨットの事を考える評議会


by Takatsuki_K
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ベン・エインズリー 悲願の優勝

ワールド・マッチレースツアー(WMRT)の最終戦、モンスーンカップが終了。

昨年度の覇者であり、今年もここまでランキング2位のアダム・ミノプリオ(ニュージーランド)は、なんとラウンドロビンで敗退。
前週、ラジャムーダ・レガッタに出ていたので、疲れが出たのか。年間2連覇からは早くも脱落。

ここまで首位と、今年度絶好調であるフランスのマシュー・リシャールはクオーターファイナルでベン・エインズリと対戦して負け。続けて、エンズリはセミファイナルでビヨン・ハンセンを下し、ここで年間優勝が決まる。オメデトウ。

そして決勝は、オーストラリアの若手トーバー・ミルスキー対エンズリ。これがまたいい勝負だった。

ベン・エンズリーといえば、オリンピックのメダリスト。つーか、金メダル3つ、銀メダル1つという超大物。メイントリマー&タクティシャンに、やはりメダリスト、イアン・パーシーを擁し、バックには英国のチーム・オリジンがついているという完璧体制なわけですが、マッチレースというのはまた別なんでしょうなぁ。
一昨年なんかはラウンドロビンで敗退。それでもめげずに挑戦し続け、昨年は決勝に残る……も、若手のアダム・ミノプリオに3タテで敗退。ここんとこ、詳しくは昨年の記事を参照。

でもって、今年は、ここまで総合3位につけ、逆転しての年間総合優勝を決め。そして、この決勝でも接戦の末逆転勝利でミルスキーを下しモンスーンカップ優勝も決めるという、見事な結末を向かえたのであります。

エンズリとミルスキ比べちゃうと、判官贔屓というのか、どうしてもミルスキ応援しちゃうんですけどね。


ワタシ、今回も自宅でテレビ観戦することに。
ピーター・ギルモアのヤンマーレーシングには、早福、谷地という日本の誇る職業船員が乗り込んでたんですけどね。

テレビ観戦でもかなり楽しめます。中継技術は年々進化していますね。
今年も、ニュージーランドの名物アナウンサー、ピーター・モンゴメリーの実況で、解説のアンディ・グリーンはヘルメットカメラとマイクを持ってオンボード。スキッパーの後ろで、
「ミルスキー、トラブルだ。これは絶体絶命。この先どーするのか?」なんてスタート1分前に後ろでぶつぶつつぶやくわけですから、スキッパーはやりにくそう。

決勝では、ピーター・ギルモアも解説席にいたし、さらに今回は、スタジオにテクニカル・ディレクターと称していたか、ヨットの専門家を配していたようで、この人のカメラ切り替えが上手かったせいか画面展開も非常に見やすかったです。
生放送であるにもかかわらず、1マッチ終了後にはそのレースの勝負所がすぐに再生されたりして。これも、そのテクニカル・ディレクターが勝負所を把握しているからこそ。

さらには、スキッパーには心拍計が取り付けられていたようで、ライブで心拍が分かります。
スタート前、エンズリは常に80台だったけど、ミルスキーは120~130台とドキドキぎみ……というのも分かっちゃう。


この番組、日本語字幕被せて日本でも放映したらいいのに。
ヤンマーにでも頼んだらやってくれるんじゃないですかね。
地上波じゃ無理だろうけど、スカパーならいけるんじゃないかなぁ。

ヨットレースもテレビで楽しめる時代になってきておりますぞ。
by Takatsuki_K | 2010-12-07 09:25 | マッチレースもあるでよ