外洋ヨットの日本一
2008年 09月 23日
「外洋ヨットの日本一を選ぶ」
という、今のジャパンカップの定義自体にいささか無理があるのです。
各種各様の外洋ヨットがある中で、日本一をただ1艇選ぶのは不可能なんです。
世界中で、そういう難しいカテゴリーのレースは無いと思います。
通常は、なんらかのクラスを儲けて、それもレベルレースやワンデザイン、限定規格級(ボックスルール)で、クラス内でのチャンピオンを決めるわけです。
キーウエストレースウイークでは、各クラス毎の優勝を決めます。
中でも最も接戦だったクラスの優勝艇、1位艇に、ボート・オブ・ザ・ウイーク、ボート・オブ・ザ・デイなどが贈られますが、これはあくまでもオマケ。
アドミラルズカップやケンウッドカップは、国別対抗のチーム戦でした。
ケンウッドカップでの艇別優勝はオマケの賞で、ケンウッドカップ自体は、3艇1チームとなるチーム優勝に与えられます。
と、単なる「外洋ヨットの世界一」なんてレガッタは世界中捜しても無いのです。
それでも「ジャパンカップが外洋ヨットの日本一を選ぶ大会」だとするなら、日本独自にフォーマットを決めるしかなく、しかも、できない事をやろうとしているわけですから、そこでは、なんらかの妥協が必要になるわけです。
どのように妥協するのか。
そこが問題なのですが、(以下、続く)